―HIROの非日常―

そう全ては、コノヨノマボロシ―Worldly Phantom―……非日常が加速する。

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コノヨノマボロシ第八話【attractive face】

【attractive face】
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―――2020年 10月3日 『紅』



この日、本部研究機関に一人の少年がある検査を受けるため連れてこられていた。

母親らしき女性に手を引かれ少しボーっとした顔の少年だった。

まず研究機関の職員がその少年の体の 頭、腕、足、頬、背中 に特殊なコードを貼り付ける。

そこから微量の電気エネルギーを流し、人体に人工的に危険信号を送り。

人体が危険であると知らせる。

危険な状態だと錯覚した人体は、突発的に生まれ持った常人にはない特殊な能力を防衛機能として覚醒させる。

それがいわゆる、エージェントの異能である。

危険レベルを上げてゆけば最大で1つ〜2つまでの異能を覚醒させることが可能になる。

しかし、この検査にはとてつもない苦痛を伴う。

麻酔を使ってしまうと脳が危険であると判断しづらくなるため麻酔をつかうことはない。

微量とはいえ、電気エネルギーを体に流し続けるのだから筋肉は痙攣し、人体の臓器にも多大な負担がかかる。

この検査に耐え切れず、人体面・精神面ともに限界を超えてしまった人数は決して少なくない。


―――しかし、この少年は耐えた。


もちろん、異能を覚醒させたのだが、ひとつだけ前例にないことが起こった。

3つ目の異能が覚醒したのである。

10歳にも満たない少年が検査に耐えたことさえ驚きの事実であるというのに。

さらに異能を3つ覚醒させている。

たしかにとてつもない逸材であったが所詮はまだ少年、エージェントとしてはあまりに幼なすぎる。

彼は、本部機関の隔離施設に入れられることとなった。

そこは、私『紅』も生活をしている施設であった。

両親と離れ、隔離され人間として扱われなくなった少年は一度も涙を流さなかった。

すべての未来を悟りきっているかのように……。


悟りきっている彼の横顔は……少しだけ素敵に見えた。


2020年 10月 3日 『紅』


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COMMENT
ちょっと少ないカモですね。
異能を覚醒させる為に死ぬ人までって、
生き残った人たちはどこかかっこよく感じますネ!?
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