―HIROの非日常―

そう全ては、コノヨノマボロシ―Worldly Phantom―……非日常が加速する。

コノヨノマボロシ第一期《起》  >>1 >>2 >>3

コノヨノマボロシ第二期《承》  >>1 >>2 >>3 >>4

コノヨノマボロシ第三期《転》  >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10

コノヨノマボロシ第四期《結》 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9

コノヨノマボロシ EX story   >>1 >>2 >>3 >>4



コノヨノマボロシ第五話【keep one's promise 】

【keep one's promise 】
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時間が無かった。

なによりも時間がなかった。

弱音など吐く暇なんて無かった。

この両腕が千切れようとも、両足が引き裂けようとも。

俺はこの子を助ける。

そう誓ったんだ。

――――――――――――――――――――――――

「隼人!」

血飛沫まみれの隼人。

「隼人!隼人!隼人!!」

沙織が叫んでる。

あれ?なんで俺は倒れてるんだっけ?……。

そうだ、確か匿名希望のエージェントが来て……そうか、LV2まで使ったんだ。

ダメだ手足が動かねぇ……。

畜生、眠いな……。

目を閉じよう、それで全てが楽になる。

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「……あぁぁぁぁぁ!!」

自然に手足が動いていた。

―――あれ……なんで俺動いてるんだ?―――

「ああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

なおも、手足に力を入れ続けた。

手足の筋肉が悲鳴を上げているのがわかる。

「助けるんだ!絶対!なにがあっても!」

前へ進む。

「俺が!俺がやらないと!!俺が助けっ……」

そこで隼人の言葉が途切れた。

紅姫が、倒れこむ隼人の体を支える。紅姫は当身で隼人を気絶させたのだ。

紅姫は隼人の体をRX7に乗り込ませ、エンジンをかける。

「沙織さん、早く乗って」

「隼人は……なにがあったんですか!?」

紅姫がアクセルを吹かす。

「きっとLV2まで異能を発動させたのよ。その反動でたぶん……寝ているだけ」

沙織が後部座席に乗り込みシートベルトをしめる。

紅姫がゆっくりとアクセルを踏み込んだ。一度車をUターンさせて発進する。

恐らく、隼人の周囲にあった血痕は匿名エージェントのものだろう。

浴場で襲ってきたエージェントも匿名エージェントだった。

死体さえ残らない……使い捨て。

まずは、《狂気》のところへ急がないと、時間が無い。

セカンドからサードへ移行する間の時間は決して長くない。

この沙織って子がサードへ移行する前になんとかしなければ。

「沙織さん、隼人をお願い。様子を見ててあげて、これから少し飛ばすわよ」

紅姫はアクセルを思いっきり踏み込んだ。

高速を使い、目的地へ急ぐ。



――しかし……


――事態は密かに進行している。



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COMMENT
 紅姫さんナイス!
紅姫さんって実はけっこう頭が冴える方なんですかナ?
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