コノヨノマボロシ第二期《承》 >>1 >>2 >>3 >>4
コノヨノマボロシ第三期《転》 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10
コノヨノマボロシ第四期《結》 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9
コノヨノマボロシ EX story >>1 >>2 >>3 >>4

2007.05.16 cool sky
涼しき空【cool sky】
秋や冬は空が高く見えることがあるらしい。
それは、人間の目の錯覚で実際は夏より低いらしい。
すっかり夏の匂いの消えた、涼しげな空の下で起こった物語。
『郵便で〜す』
やる気のない声にせかされて備えつけのポストに手を伸ばす。
届いていた一枚のハガキに目を落とした。
――涼誓 静海。
「りょう……せいしずか?」
少々変わった名前だ、しかし覚えがない。
ただ裏に、『お世話になります』とだけ書いてあったのだ。新手の嫌がらせだと思って捨てようと思ったがめんどくさい。
ハガキをテーブルの上に放り出し横になる。3時間ほど経ち、あたりはもうすっかり暗くなっていた。
不意に、今度は電話が鳴り響いた。
――ピピピピピピ……。
軽快な着信音とともに携帯が震える。
「ったく……誰だよ……こんな夜中に……」
いやいやながらも携帯を慣れた手つきに操作し、電話に出る。
「もしもし……」
「もしもし?煉か」
聞きなれた声、父の誠司だ。
「なんだよ親父、こんな時間に……」
「お前に報告しておこうと思ってな。実は、父さん達一人養子を迎えることにしたから」
「はぁ!?」
すぐに驚きの声をあげる。養子?どっかの施設から子供でも引き取ったのか!?
「どういうことだよ!」
「どういうことって……父さんたちの飛行機が事故を起こしたことがあっただろ?幸い父さん達は助かったが、同じ飛行機に乗っていた家族がいてな……奥さんのほうは頭を強く打って即死、夫の方は先日息を引き取った。それでその夫妻の子供だけが残ってしまい。父さん達見ていられなくなってなぁ……」
「わかった、話はわかったから泣くなバカ親父」
携帯を持ったままテーブルに手を伸ばし一枚のハガキを手に取る。
養子……名前から見て女の子だろうな、義理の妹?めんどくさい……勘弁してくれ。
「そんな突然に義理の妹ができたなんて言われてもいまいちピンとこない」
「大丈夫だ、嫌でもピンとくるさ、先ほど日本に飛行機がついたと連絡があったからもうすぐそっちにくると思う」
なにを言っているんだこのバカ親父は!あまりにも急すぎだろ!
大体、俺は一人暮らしだ。それなのにいきなり女の子と二人で暮らせって言うのか?、ムチャ言うなめんどくさい。
「じゃあ父さんはこれから大事な会議があるから、あとは頼んだぞおにいちゃん♪」
――ブツッ。
なにがおにいちゃんだ、このバカ親父。
――ピンポーン。
話は聞いたけど早すぎるだろ……。しかし出ないわけにもいかないからな。
大きな洋風のドアに手をかけゆっくりと開いてゆく。
そこに現れたのは、小柄で整った顔。髪色は明るいブリーチ、さっぱりとしたショートカット。
目はドコまでも透き通った瑠璃色の瞳。不思議な雰囲気を漂わせているが、可愛い顔だった。
「始めまして、今日からココでお世話になる静海といいます。」
明るくキレイな声での自己紹介。しかしどこか機械的で無感情な声。
一応こちらも自己紹介をしておく。
「あぁ、話は聞いてるよ、俺は煉(れん)だ、とりあえず上がってくれよ。色々話も聞きたいからさ」
するとコクリと頷くとクツを脱ぎ、リビングへ向かっていった。
俺は、降りしきる雨を見つめ、リビングへ向かっていく自分の妹……もとい少女を見つめた。
髪どころか、衣服さえ濡れている様子はない……。
なにかおかしいと感じながらもただ、今はこの現実を疑おうとはしなかった。
――秋雨が降る夜に。
秋や冬は空が高く見えることがあるらしい。
それは、人間の目の錯覚で実際は夏より低いらしい。
すっかり夏の匂いの消えた、涼しげな空の下で起こった物語。
『郵便で〜す』
やる気のない声にせかされて備えつけのポストに手を伸ばす。
届いていた一枚のハガキに目を落とした。
――涼誓 静海。
「りょう……せいしずか?」
少々変わった名前だ、しかし覚えがない。
ただ裏に、『お世話になります』とだけ書いてあったのだ。新手の嫌がらせだと思って捨てようと思ったがめんどくさい。
ハガキをテーブルの上に放り出し横になる。3時間ほど経ち、あたりはもうすっかり暗くなっていた。
不意に、今度は電話が鳴り響いた。
――ピピピピピピ……。
軽快な着信音とともに携帯が震える。
「ったく……誰だよ……こんな夜中に……」
いやいやながらも携帯を慣れた手つきに操作し、電話に出る。
「もしもし……」
「もしもし?煉か」
聞きなれた声、父の誠司だ。
「なんだよ親父、こんな時間に……」
「お前に報告しておこうと思ってな。実は、父さん達一人養子を迎えることにしたから」
「はぁ!?」
すぐに驚きの声をあげる。養子?どっかの施設から子供でも引き取ったのか!?
「どういうことだよ!」
「どういうことって……父さんたちの飛行機が事故を起こしたことがあっただろ?幸い父さん達は助かったが、同じ飛行機に乗っていた家族がいてな……奥さんのほうは頭を強く打って即死、夫の方は先日息を引き取った。それでその夫妻の子供だけが残ってしまい。父さん達見ていられなくなってなぁ……」
「わかった、話はわかったから泣くなバカ親父」
携帯を持ったままテーブルに手を伸ばし一枚のハガキを手に取る。
養子……名前から見て女の子だろうな、義理の妹?めんどくさい……勘弁してくれ。
「そんな突然に義理の妹ができたなんて言われてもいまいちピンとこない」
「大丈夫だ、嫌でもピンとくるさ、先ほど日本に飛行機がついたと連絡があったからもうすぐそっちにくると思う」
なにを言っているんだこのバカ親父は!あまりにも急すぎだろ!
大体、俺は一人暮らしだ。それなのにいきなり女の子と二人で暮らせって言うのか?、ムチャ言うなめんどくさい。
「じゃあ父さんはこれから大事な会議があるから、あとは頼んだぞおにいちゃん♪」
――ブツッ。
なにがおにいちゃんだ、このバカ親父。
――ピンポーン。
話は聞いたけど早すぎるだろ……。しかし出ないわけにもいかないからな。
大きな洋風のドアに手をかけゆっくりと開いてゆく。
そこに現れたのは、小柄で整った顔。髪色は明るいブリーチ、さっぱりとしたショートカット。
目はドコまでも透き通った瑠璃色の瞳。不思議な雰囲気を漂わせているが、可愛い顔だった。
「始めまして、今日からココでお世話になる静海といいます。」
明るくキレイな声での自己紹介。しかしどこか機械的で無感情な声。
一応こちらも自己紹介をしておく。
「あぁ、話は聞いてるよ、俺は煉(れん)だ、とりあえず上がってくれよ。色々話も聞きたいからさ」
するとコクリと頷くとクツを脱ぎ、リビングへ向かっていった。
俺は、降りしきる雨を見つめ、リビングへ向かっていく自分の妹……もとい少女を見つめた。
髪どころか、衣服さえ濡れている様子はない……。
なにかおかしいと感じながらもただ、今はこの現実を疑おうとはしなかった。
――秋雨が降る夜に。





